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地震と建物

地震はどうして起きるのか

地球の表面は太平洋プレートやユーラシアプレートなど、10枚程度のプレート(板状の岩石層)から成っています。
このプレートは年に数cmの速度で動いていますが、このときプレートのぶつかり合うところでは、伸びや縮みなどのひずみが生じます。
ひずみが限界に達するとこらえきれなくなり、プレートが急に元に戻ります。このときの衝撃が地震といわれています。
地震には以下のように大きく2つのタイプがあります。

(1)プレート境界型地震(海洋型)

 プレート境界型の地震は海洋型地震とも呼ばれ、異なるプレートの境界部分で発生します。
これは、もぐり込もうとするプレートによって押し下げられた他方のプレートがひずみに耐えきれず跳ね返るため発生する地震で、地球の活動に大きな狂いがない限り一定のサイクルで繰り返されます。
日本の場合プレート境界のほとんどが海中にあるため海洋型地震と言われますが、関東地震や十勝沖地震などM8クラスの地震はすべてこのタイプです。
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(2)プレート内地震(活断層型)

 プレート内地震はプレート内に蓄積されたひずみ(活断層)がずれることによって発生する地震で、震源の多くが内陸にあります。
活断層の活動度は3段階に分けられ、1,000年毎に10m、1m、0.1mとされており、1回の地震によるずれが1mとすると、頻度は100年、1,000年、1万年となります。
このタイプの地震はM7クラス以下となることが多いのですが、震源の位置が浅い程、都市直下になる可能性も高いため, 揺れの影響も強く、被害は局地的に大きくなる可能性が高くなります。
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なぜ日本では地震が多発するのか

 プレートの運動により、プレートの境界部分では先端部にひずみが生じます。
ひずみは次第に蓄積し、ついに限界に達したとき、プレートの先端部が動きます。この衝撃が地震となります。
日本列島付近では、下図のように、4つの異なるプレートが接しています。プレートの境目に位置している日本は、地震多発国の宿命を負っているのです。
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震度とマグニチュード

地震の時に、ある地点での揺れの強さを示すのが「震度」。
それに対して、「マグニチュード」は地震そのものの規模を表す単位です。通常、Mで表します。
一つの地震について、マグニチュード7の地震でも、震源からの距離で震度6であったり3であったりします。
日本で使われている気象庁震度階級は、先頃8階級より10階級に改められました。6以上になると、家屋の倒壊が起こるとされています。
震度は震央から遠ざかるとともに、ほぼ同心円状に小さくなる傾向にありますが、地盤の違いや地下の構造により、必ずしもそうならないこともあります。
マグニチュードは地震のエネルギーと関係し、Mが1増すごとに地震エネルギーは約32倍になります。
マグニチュードが1から3までを微小地震、3から5までを小地震、5から7までを中地震、7以上を大地震といい、約8以上を巨大地震と呼ぶこともあります。
日本付近の最大級の規模の地震は、1707年(宝永4年)の宝永地震で、M8.4でした。ところが、今年に入り、M9.0にぬりかえられたことは、記憶に新しいことです。東北地方太平洋沖地震です。
 

活断層とは

過去の地震により、地層にずれが生じているところを断層といいます。
中でも、最近180万年くらいの間に繰り返し動いた形跡があり、現在も活動が続いていると見られるのが活断層です。
地震はプレート境界のずれだけでなく、この断層がさまざまな方向にずれることによっても発生します。
日本には活断層が2,000カ所以上もあるといわれていますが、これが全てだというわけではありません。
例えば関東地方ではそれほど多くの断層線は表示されていませんし、東京都心部でも目立った活断層は記載されていませんが、これは活断層が存在しないのではなくて、ローム層に覆われていて古くから都市があったため十分な調査ができなかったためだとも言われています。
 

阪神・淡路大震災を引き起こした3つの断層

阪神大震災は、都市直下の断層によるものと言われています。
まず①の断層が横ズレを起こし、4秒後、②の断層が縦ズレ、2秒後③の断層が横ズレしたと説明されています。

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