地震によって揺さぶられる力を横から押される力と仮定します。
地震による横力が相当量作用する時の建物の損傷具合を考えてみます。
最初のケースは、横力が作用しなくなる (横力が 0(ゼロ) になる) と元の位置 (状態) にもどる場合です。
第2番目のケースは、地震によってある一定の横力が作用すると横力は一定のままで維持され建物の変形だけが進むような場合です。
そして最後のケースが地震による横力が作用すると倒壊又は崩壊してしまう場合です。
バネを例に考えて見ます。
ケース1の場合は、重さWの重りをぶら下げるとある量のび変形(X)を指しますが、重りをはずすとX=0 となって最初のバネの長さと ℓ にもどるケースです。
無傷のまま元の状態に戻る場合です。
F=KX F=0のときX=0 |
最初のバネの長さ ℓ に対して重りWを吊り下げますと長さ ( ℓ + X ) となります。
W=0 としますと、 ℓ + ΔX となりΔXの残留変形が残る状態です。
バネが破断することはありません。
この関係を、建物に地震による横力が作用した時の、建物の保有水平力(耐力)と、建物の変形能力 F との関係に置き換えて考えてみます。
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